材料の追加・返品・値引きの記録のつけ方|現場ごとの仕入を正しく元請に請求するために
最初に42枚頼んだボードが足りずに8枚追加し、余った3枚を返品した。現場ではよくあることですが、記録のつけ方によっては、元請への請求額と実際に払った額が合わなくなります。この記事では、数が変わるたびの記録のつけ方を、例を使って説明します。
基本は「書き換えずに、行を足す」
最初の「42枚」を「47枚」に書き換えると、いつ・なぜ数が変わったかが消えてしまいます。追加・返品・値引きは、それぞれ別の行として足していきます。
| 日付 | 区分 | 品名・規格 | 数量 | 単価 | 金額(税抜) |
|---|---|---|---|---|---|
| 10/5 | 仕入 | 石膏ボード 12.5mm 910×1820 | 42枚 | 620円 | 26,040円 |
| 10/12 | 追加 | 石膏ボード 12.5mm 910×1820 | 8枚 | 620円 | 4,960円 |
| 10/15 | 返品 | 石膏ボード 12.5mm 910×1820 | −3枚 | 620円 | −1,860円 |
| 10/5 | 配送費 | 配送費 | 1式 | 2,000円 | 2,000円 |
| この現場の材料費 | 31,140円 | ||||
返品はマイナスの数量で記録すると、合計がそのまま「実際に使った分」になります。
値引きの記録
端数をまけてもらった、まとめ買いで値引きしてもらった、というときは「値引き」の行をマイナスの金額で足します。どの現場の、何に対する値引きかを書いておきます。
税込で買ったときは税抜に直してそろえる
ホームセンターのレシートのように税込で書かれているものと、建材店の請求書のように税抜で書かれているものが混ざると、合計が合わなくなります。記録は税抜か税込のどちらかにそろえ、税込で買ったものは税抜に直して書きます(10%なら税込金額 ÷ 1.1)。1円未満の端数をどう扱うかも、決めておきます。
請求したあとに返品が出たら
すでに元請に請求した材料を、あとで返品することもあります。このとき、出した請求書を書き換えるのではなく、次の請求で返品の分をマイナスとして載せて、差額で調整します。元請の手元の請求書と、自分の記録が食い違わないようにするためです。
こう記録しておくと何が楽になるか
- 元請に「なぜこの枚数なのか」と聞かれても、追加と返品の日付と理由をすぐ答えられる
- 締め日に、まだ請求していない分だけを集められる
- 現場ごとに、材料が最初の見込みからどれだけ増えたかが分かり、次の拾い出しのロス率を決められる
- 年末に、仕入先別・現場別の材料費をそのまま集計できる
ボタンを選んで記録するだけにする
ザイジンでは、現場の画面で「+ 仕入・追加」「+ 返品」「+ 値引き」「+ 配送費」を選んで記録します。返品は自動でマイナスになり、税込で入れた金額は税抜に直して記録できます。元請に請求した明細はあとから書き換えられないようにしてあり、直すときは返品や値引きを足して差額で調整します。