石膏ボードの二重張りの枚数の数え方|下張りと上張りを分けて数える理由と注意
- 二重張りは「1層の枚数×2」ではなく、下張りと上張りを別々に数える
- 上張りは下張りと目地をずらすため、端に半端が出て切り方が変わり、1列多くなることもある
- 層ごとに厚さ・種類が違う指定もあるので、材料を分けて発注する
防火や遮音のために、石膏ボードを2枚重ねて張る「二重張り」。枚数は1層分を2倍にすれば良さそうですが、実際には下張りと上張りで割付が変わることがあります。この記事では、二重張りの枚数を数えるときの考え方を整理します。
下張りと上張りを分けて数える
二重張りでは、下張りと上張りの継ぎ目(目地)が同じ位置に重ならないように、上張りをずらして張るのが一般的です。ずらし方や張る向きは、設計図書・メーカーの施工仕様で決まります。
継ぎ目をずらすと、上張りは壁や天井の端に半端な幅が出ます。下張りがちょうど割り切れる寸法でも、上張りは1列多くなることがあります。だから、二重張りは「層ごとに割付をして、それぞれ数える」のが確実です。
例:幅3,640mm・高さ2,400mmの壁
- 下張り(910×1820を縦張り):3,640 ÷ 910 = 4列。上の580mmは切れ端でつなぐ
- 上張り(455mmずらして縦張り):両端に455mmの半端が出て、455+910×3+455 = 5列分の切り方になる
この例では、両端の455mm幅は1枚を縦に半分に切れば2本取れるので、枚数は下張りと同じ4列分で収まります。ただし切る手間と、使い回しにくい切れ端が増えます。壁の幅が910の倍数でないときや、開口部の位置によっては、ずらした分の半端が1枚から取り切れず、上張りが1列多くなることがあります。数え方の基本は石膏ボードの枚数の出し方で説明しています。
厚さと種類の指定を確かめる
二重張りは、防火構造や準耐火構造、遮音の仕様として指定されていることが多く、層ごとに厚さや種類(強化石膏ボードなど)が決められている場合があります。仕上表や特記仕様書で、次の点を確かめてから数えます。
- 下張り・上張りそれぞれの厚さと種類
- 張る向き(縦張り・横張り)と、目地のずらし方
- 壁だけか、天井も二重か
種類ごとの厚さと大きさは石膏ボードのサイズ・厚さ・種類の一覧をご覧ください。
発注するときは層ごとに分ける
下張りと上張りで材料が違うときは、発注書でも品名・厚さを分けて書きます。同じ材料でも、どの部屋のどの層の分かを分けて記録しておくと、足りなくなったときに追加の数がすぐ分かります。
ザイジンでは、壁と天井、層ごとに別の計算として保存しておき、確定した数から建材店ごとの発注書を作れます。
よくある質問
- 二重張りの枚数は、1層の2倍で足りますか?
- 目安にはなりますが、足りないことがあります。上張りは下張りと継ぎ目が重ならないようにずらして張るため、端に半端な幅が出て、1列分多くなる場合があります。層ごとに数えるのが確実です。
- 下張りと上張りで、違うボードを使うことはありますか?
- あります。防火や遮音の仕様で、層ごとに厚さや種類が決められていることがあります。設計図書や仕上表の指定に従い、層ごとに材料を分けて数えてください。