石膏ボードの枚数の出し方|面積で割る方法と割付で数える方法、6畳の計算例つき
石膏ボードを何枚頼むか。現場ごとに図面を見ながら電卓をたたいている方は多いと思います。この記事では、枚数の出し方を「面積で割る方法」と「割付で数える方法」の2つに分けて、6畳の部屋を例に計算します。
枚数の出し方は2通りある
- 面積で割る:張る面積の合計を、ボード1枚の面積で割って切り上げる。早いが、切れ端の出方は見ていない
- 割付で数える:壁や天井にボードを並べたときに何枚いるかを数える。実際の張り方に近いが、手間がかかる
どちらも「目安」です。継ぎ目の位置、張り方向、下地の位置、切れ端をどこまで使い回すかで、実際の枚数は変わります。2つを並べて出し、その差を見てから発注数を決めると、頼みすぎ・足りないを減らせます。
方法1:面積で割る
手順は4つです。
- 壁の面積 = 部屋の周りの長さ × 天井高
- 窓・ドアなどの開口部の面積を引く
- ロス率(切れ端・割れの分)を足す
- ボード1枚の面積で割って、切り上げる
6畳(壁芯で3,640×2,730mm)、天井高2,400mmの部屋で計算します。
壁の面積 = 12.74 × 2.4 = 30.58㎡
910×1820のボード1枚 = 0.91 × 1.82 = 1.6562㎡
枚数 = 30.58 ÷ 1.6562 = 18.46 → 19枚(ロス率0%)
ロス率5%なら 30.58 × 1.05 ÷ 1.6562 = 19.38 → 20枚
910×2420のボード(1枚 2.2022㎡)なら、30.58 ÷ 2.2022 = 13.88 → 14枚です。
開口部の引き方
掃き出し窓(1,690×2,030mm)と片開きドア(780×2,000mm)が1か所ずつあれば、3.43㎡+1.56㎡=約5.0㎡を引きます。壁の面積は25.59㎡になり、910×1820でロス率5%なら 25.59 × 1.05 ÷ 1.6562 = 16.2 → 17枚です。
ただし、小さな窓の分まで細かく引くと、実際は切り抜きで捨てる部分が出るため足りなくなりがちです。小さい開口部は引かない、と決めている方もいます。
方法2:割付で数える
ボードを縦に張るとして、壁の幅にボードが何列並ぶかを数えます。
1周 = 4 + 3 + 4 + 3 = 14列
次に高さです。
- 910×2420のボード:天井高2,400mmなら、1枚を2,400mmに切って1段で張れる → 14枚
- 910×1820のボード:1,820mmを張ると、上に580mm足りない。580mmの切れ端は1枚(1,820mm)から3本取れるので、14列分で 14 ÷ 3 = 4.67 → 5枚。合計 14 + 5 = 19枚
上の切れ端を使い回さずに、1列に2枚ずつと数えると28枚になります。実際の張り方では切れ端を使い回すので、使い回す前提で数えた方が実際に近くなります。
開口部は、窓・ドアで丸ごと要らなくなる板だけを引きます。掃き出し窓(幅1,690mm・高さ2,030mm)なら、910×1820の板が幅1枚分・高さ1段分そっくり要らないので、1枚引けます。
天井の枚数
天井は、ボードの向きを2通り試して、少ない方を選びます。6畳(3,640×2,730mm)で910×1820のボードなら:
- 3,640mmを910で割って4列。2,730mmは1,820+910なので、残りの910mmの切れ端は1枚から2本 → 4 + 2 = 6枚
- 2,730mmを910で割って3列。3,640mmは1,820×2でちょうど → 3 × 2 = 6枚
どちらも6枚です。天井の面積は 3.64 × 2.73 = 9.94㎡ なので、面積で割っても 9.94 ÷ 1.6562 = 6.0 → 6枚になります。天井には9.5mmなど、壁と違う厚さを使うことが多いので、壁とは別に数えます。
早見表:畳数と天井高ごとの壁の枚数
開口部を引かず、ロス率0%で、割付(切れ端は使い回す)で数えた壁1周の枚数です。
| 部屋(壁芯) | 天井高2400・3×6 | 天井高2400・3×8 | 天井高2500・3×6 | 天井高2500・3×8 |
|---|---|---|---|---|
| 4.5畳(2,730×2,730) | 16枚 | 12枚 | 18枚 | 13枚 |
| 6畳(3,640×2,730) | 19枚 | 14枚 | 21枚 | 15枚 |
| 8畳(3,640×3,640) | 22枚 | 16枚 | 24枚 | 17枚 |
| 10畳(4,550×3,640) | 24枚 | 18枚 | 27枚 | 19枚 |
| 12畳(5,460×3,640) | 27枚 | 20枚 | 30枚 | 21枚 |
3×6は910×1820、3×8は910×2420です。部屋の寸法は壁芯の目安なので、内法で計算すると少し減ることがあります。早見表は資料ダウンロードからPDFでも保存できます。
ロス率はどれくらい見るか
ロス率は、切れ端や割れ、寸法違いに備えて多めに見る割合です。決まった数字はなく、部屋の形、開口部の多さ、張り方、切れ端をどこまで使い回すかで変わります。
- 同じ元請・同じ仕様の現場が続くなら、前の現場で余った枚数・足りなかった枚数から、自分のロス率を決めておく
- 割付で数えた枚数は切れ端を考えた数なので、そこにさらにロス率を大きく足すと頼みすぎになりやすい
- 余った分は返品できるか、いつもの建材店に確かめておく
毎回の計算を短くするには
部屋ごとの寸法と開口部を入れれば、面積と割付の両方の枚数が出る仕組みにしておくと、現場ごとの計算は「部屋を選ぶ・窓とドアを足す」だけになります。
ザイジンでは、畳数を選ぶと寸法が入り、掃き出し窓・腰窓・ドアなどを一覧から選んで差し引けます。面積で数えた枚数と割付で数えた枚数を並べて出し、発注数は自分で決められます。そのまま仕入先ごとの発注書と、元請への材料費の請求までつながります。